なぜLoLは面白いのに人気がないのか?

  • 2022.12.15
  • 2023.05.28
  • LoL
なぜLoLは面白いのに人気がないのか?

最近ストリーマー界隈でLoLが流行り始めているという話を聞き、ついにロルの時代が来てしまったのか・・・!?と感無量のとっかです。

 

ということで今回は世界一競技人口が多いとも言われているeSportsゲーム「League of Legends」について、

 

・一体LoLの何がそんなに面白いのか?

・なぜ日本では流行っていないのか?

 

についてLoL歴10年の僕が個人的な考察をしていきたいと思います。

 

 

LoLの何がそんなに面白いのか?

昔からよく言われていることとして「LoLが世界で人気なのは知ってるけど何が面白いのかまったく分からん」という人も多いので、まずはLoLをやったことが無い人向けにLoLの面白みを紹介します。

 

 

①中毒性がある

これは実際にゲームやってみないと分からないことですが、LoLで勝ったときや上手いプレーをした時に得られる快感が他ゲームの比じゃないんですよね。

 

例えるならソシャゲのガチャで欲しいSSRキャラが当たった時と同じくらい気持ち良い瞬間があります。

このような快感を伴う成功体験を繰り返すことによって仕事中でも寝ててもLoLの事が頭から離れなくなってしまう。そんな中毒性があるゲームです。

一説によるとLoLの最高ランクである「チャレンジャー」に初めて到達したプレイヤーはラーメンを食べた時の3000倍の快楽を感じるそうです。すごいですよね。

 

 

②競技性の高さ

LoLは「eSports」と呼ばれるスポーツでもあります。

課金や運ゲーで勝敗が決まる従来のゲームとは違い、LoLは実力主義の競技性が高いゲームなのです。

 

それ故にジャイアントキリングは起こりにくく、実力で負けているチームは100回やっても99回は負けるシビアな世界。

しかし裏を返せばLoLが上手くなればなるほど勝てるようになっていくので「たかがゲーム」なのに真面目に練習したりやり込んだりする価値が生まれ、熱中して遊ぶことが出来ます。

 

 

③試合の長さがちょうどいい

ゲームシステムの根本的な部分でもLoLは優れています。

 

LoLのゲームの流れはだいたい以下の通り↓

①レベルも所持金もほぼゼロの対等な条件で試合が始まる

②敵プレイヤーや「ミニオン」と呼ばれるモンスターを倒してお金を貯めて強い武器を買う

③敵をボコボコにして相手と差を付けて勝利する

という一連の流れ。

 

序盤に勝って育つことが出来れば試合中の30分間は俺TUEEEEEEで気持ちよくなれます。

もしその試合に負けてしまったとしても、次の試合が始まればまた最初から対等な条件で戦うことが出来ます

 

この試合時間がちょいどいいのです。

 

 

LoLで自分だけ育ちまくって強くなることは、新しいMMORPGのオンラインゲームが始まると同時に徹夜でスタートダッシュして回りのプレイヤーと差を付けて俺TUEEEEEEする感覚に似ていますね。

でも楽しいのは最初だけで、1か月もすれば最前線に付いてこれなくなったユーザーはつまらなくなってやめていってしまいます。

 

その点LoLは「30分でサービス開始と終了を繰り返すMMORPG」みたいな感じなので、何度でも楽しむことが出来ます。

 

 

世界でLoLが流行った理由

LoLのアニメ「アーケイン(Arcane)」が何週間も人気ランキング1位だった「イカゲーム」を抑えてネットフリックスランキングトップに躍り出たのを覚えているでしょうか?

 

そのぐらいLoLの知名度というのはすごい訳ですが、世界で流行った理由は上記の通り「ゲームとして秀逸だから」以外にも存在します。

 

 

課金を一切しなくても問題ない

今でこそ「LoL」を始めとして「ApexLegends」「オーバーウォッチ」「Valorant」「CS:GO」など、ゲームの勝敗に課金要素(PayToWin)が一切関係ないオンラインゲームが増えてきました。

しかし、LoLがサービス開始した当初は非常に珍しく…というかほとんど存在せず、大半のゲームは

・月額課金
・アイテム課金
・パッケージ購入

などお金を払わないと遊べないのが普通でしたが、LoLはそういった集金をやめて「スキン課金」をメインとしたビジネスモデルを展開しました。

 

お金持ちじゃなくても対等に戦えるゲームで、しかも基本プレイ無料。ならとりあえずインストールしてみるかとLoLが流行ったのは必然と言えるでしょう。

 

Fakerはスキンにすら課金しない

世界最強ミッドレーナーとしてLoLのプロゲーマーで一番有名な「Faker」選手はスキンに課金しないことでも知られています。

理由は「スキンを買ってもゲーム内でアドバンテージを一切取れないから」だそうです(真偽は不明)

 

ともかく、お金を払わなくても平等に戦えるゲームであることがeSportsの発展には必要不可欠ということです。

ひろゆきもそう言ってます

 

 

PCの要求スペックが低いから

LoLは5万円以下のパソコンでも144FPSで動くくらい軽いゲームです↓

【2023年最新】LoL用自作ゲーミングPCのビルド例とグラフィック設定

今でこそ何十万円も出してゲーミングPCを買うのは普通ですが、そもそもネットゲームに興味が無い人はゲームのためにそこまでお金を出せません。

 

その点LoLであればオフィス用の低スペPCでもとりあえず遊ぶことは出来るので、ゲーム開始までの敷居の低さも世界でLoLが流行った要因の一つと言えるでしょう。

 

 

人気が人気を呼んだ

例えば日本では「モンハン」「ポケモン」「たまごっち」とかが大流行したと思いますが、そのノリで「LoL」が流行っていたとしたら?今頃日本もLoL大国だったかも知れません。

 

ですが日本ではPCゲームの文化そのものが根付いておらず、ゲーミングPCはおろか1家に1台もパソコンが無いという家庭も珍しくありません。

 

韓国のネカフェはめちゃくちゃ安い

ちなみにネットゲーム大国として知られる韓国では、「PCバン」と呼ばれる日本で言う所のネットカフェが1時間約100~200円ほどとめちゃくちゃ安いそうです。

韓国人に大人気の「PCバン」とは?


引用元:https://www.creatrip.com/ja/blog/8753

 

このような背景があって、LoLは流行っていったようです。

 

 

では何故日本でLoLが流行らないのか?

ここからは個人的な推察になりますが、なぜ日本でLoLが流行らなかったか?についてです。

 

 

競技性が高すぎるから

先ほども言ったように「競技性の高さ」はLoLの良い所でもあるのですが、日本人の性格にはあまり合っていないと言わざるを得ません。

 

こちらは元LoL,Varolantプロゲーマー「Astell」さんの「なぜ日本はeSportsでトップレベルになれないのか?」についての意見です↓

まとめると、

・日本人は物事を荒立てたくない性格や、人に強く言えない"文化"がある
・世界レベルになるには味方にちゃんと要求などを伝える必要がある 

といったもの。

 

日本人は「なるべく人と争いたくない」という意識が根底にある為、ボイスチャットがあるゲームでも無言のプレイヤーは珍しくありません。

 

LoLやVarolantなど競技性の高いゲームではプロじゃなくても勝つためには味方とコミュニケーションを取ることが必要になってきますので、競技性の高すぎるゲームは日本人に敬遠されがちということですね。

 

 

キャラクターが多すぎて敷居が高い

LoLは全キャラクターのスキルを覚えるまでがチュートリアル言われるほど初心者を脱するのに時間がかかるゲームです。

 

「そこを超えれば楽しいLoLライフが待ってるよ…ニチャァ…( ^)o(^ )」と言われても、ダウンロードした瞬間から楽しいスマホゲームとかにプレイヤー人口が流れていくのはしょうがないことでしょう。

しかもキャラの見た目は日本ウケしない男くさいやつらばかり。

 

最近やっと萌えキャラやスキンが実装されたりしていますが、ゲーム自体の敷居が高くてグラフィックでも釣れないとなると忙しい日本人はあまり食いついてくれません。


(みんなヴェックスちゃんみたいな見た目だったら流行ってたかも…?)

 

 

結局、初心者が居ないゲームは廃れる

LoLには初心者があまりにも少ない。これが日本でLoLが流行らなかった大きな要因になっていると僕は思います。

 

というのも、日本サーバーが開設されたのはLoLがサービス開始されてから8年後の2017年。ほとんどのプレイヤーがLoLを数年以上経験した猛者たちで日本サーバーは埋め尽くされました。

本来なら初心者だけで構成されるはずのブロンズランクやシルバーランクですら1000戦以上の経験者がザラに居るという状況で、「なんか新しいゲーム面白そうだしやってみっか(*^▽^*)」みたいな初心者がどれぐらいボッコボコにされたのかは想像に難くないでしょう。

 

そのような状況は今でも大きくは変わっておらず、現在のブロンズ・シルバーのランクは「初心者狩り」「外国人」「高レートの練習用アカ」「Troll」そして「ごく少数の本物の初心者」によって構成されています。

いっつもどこかで「ゼド」「マスターイー」が暴れ回り、ADCにはなぜか「ヤスオ」、ミッドには「サイオン」トップには「ティーモ」… 初心者がちゃんと"LoL"を遊べるのは数試合に1回あれば良いほうです。

(ひどいよ…シクシク)

 

例えば「Apex Legends」が日本でこれだけ流行ったのも、初心者に易しく、初心者が居付きやすいゲームだったからだそうです。

 

「たかがゲームでも対戦ゲームは勝てたほうが楽しい!」

 

より多くのプレイヤーがその理想を実現するためには初心者は多ければ多いほど良いのです。

 

 

 

まとめ

以上、なぜ世界で人気のLoLが日本では人気がないのか?についての個人的な考察でした。

 

ぶっちゃけもう一生LoLが日本で流行ることはないだろう。と諦めていた人がほとんどだったと思いますが、冒頭でも言ったようにストリーマー界隈での盛り上がりによって日本サーバーに新しい風が吹いてると感じています

デマーシア王国に住んでいるロルおじさん達は嬉しくてしょんべん漏らしてるんじゃないでしょうか?

 

LoLは一旦ルールさえ覚えちゃうと世界大会などの競技シーンもめちゃくちゃ楽しく観れるようになるので、これを期にみんなさんもLoL初めてみてはいかがでしょうか?

待ってます(*^▽^*)