こんにちは。LoL歴11年、とっかです。
なんとゲーミングモニターの大手メーカーであるMSIから、チート級のAIを搭載したゲーミングモニターが発表された!?ということで世間はザワついているようです。この前はYahoo!ニュースにもなっていましたね。
しかもその機能がLoL(リーグオブレジェンズ)で使えるとのこと。
ということで今回は、「ズルしてランク上げられるんですか!?」「AIってどのくらい実用性あるんや?」「チートモニターにランクマッチが荒らされないか心配」という人向けに、
- LoLで得られるアドバンテージは限定的
- FPSで猛威を奮いそう
- AI機能が無くても高性能なモニター
上記のようなお話しをしていこうと思います。
チートAIモニターはいつ発売?値段は?
今回MSIから発表されたチートモニターこと「MEG 321URX QD-OLED 」の発売は北米やヨーロッパでは2024年の2月、それ以外の地域(日本が含まれるかは不明)では3月に発売されると予測されています。
値段は約18万円と予測されていますが、正確なことはまだ分かっていないので公式からの発表を待ちましょう。
AIが搭載されたモニターは「MEG 321URX QD-OLED 」です。
似たような名前のモニターが沢山あるので間違えないように注意しましょう!
AIの力で敵の場所が予測できる?
このモニターが世間で騒がれている理由は、「LoLやFPSなどのオンラインゲームにてAIの力で敵の位置を予測できる」と言われているからです。
ですが、現在出ている映像ではAIを利用した機能は以下の2つしかありませんでした。
①.ミニマップをAIが常時監視して、敵がミニマップに現れたら画面上に強調表示マークが出る
②.モニター下部にあるRGBライトバーがキャラの残りHPとリンクして明滅する
上記の2つです。
ニュースメディアやTwitterの反応を見ると、
「AIが敵ジャングラーの周回ルートを予測」
「見えなくなった敵がどのレーンにガンクしにいくのか予測」
「ドラゴン・バロンにワードを指さなくてもやっているかどうか予知する」
上記のようなスーパー人工知能を想像している人が非常に多かったので、LoLランクガチ勢の僕としてはひとまず安心、といった感じですね(;^_^A
ただし、CES2024フェスの情報では「色んなゲームでAIが学習し、ゲームをサポートする機能が使えるようになる。ほぼ無限の可能性ある」とMSI担当者が喋っているので、このモニターが発売される頃には更にとんでもないチート級のデバイスになっている可能性もありそうです。
一体何が問題なのか?
世間から大バッシングを受けているのにはそれなりの理由があるので、問題点をいくつか紹介したいと思います。
・Pay to Winになってしまう
このモニターが許されてしまうと、Pay to Win(課金したもの勝ち)になってしまう恐れがあります。
ミニマップを見ていれば誰でもアクセス可能な情報とはいえ、LoLのようなスピード感のあるゲームでは近づいてくる敵に気が付くスピードがほんの1秒でも違えば結果は真逆になってしまうことも多々あるのです。
LoLやVALORANTはゲームの課金要素といえばシーズンパスやスキンの購入くらいで、ゲームの勝敗に関与する課金要素はほとんどゼロのeSportsです。
10万円以上もするモニターを持っているかどうか?でアドバンテージが生まれてしまうのはよろしくないことでしょう。
・チートツールで検出できない
「ゲームの公平を損なうハードウェアチートなので使用禁止!」となった場合でも、AIモニターはチート検出ツールに引っかからない可能性が高いそうです。
MSIによると、「AIのトレーニングはプレイヤー自身のコンピューターで行われますが、完了するとモニター側のAI のニューラル ネットワーク プロセッサーが引き継ぐ」つまり、PCをいくら監視してもモニターで何かしていたら分からない、ということみたいですね。
昔のFPSゲームではモニターの画面中央にセロハンテープを張って、マーカーで印を付けてスナイパーライフルのノンスコープ射撃をする、みたいなことがよく行われていましたが、公式大会などでは当然ハードウェアチートとして禁止されています。
・LoLが下手くそになる
ある程度LoLが上達したプレイヤーなら大きなアドバンテージを得られるAIモニターですが、もしこのモニターをLoL初心者が手に入れてしまうとめちゃくちゃ下手くそのままランクが上がってしまうことになるでしょう。
LoLのミニマップには「ミニオンのレーン状況」「敵・味方の位置関係」「ワードの視界状況」などなど、「近づいてくる敵」以外にも大切な情報がいっぱい詰まっていますが、これを知らないままレートだけ上がってしまう危険があるということです。
当然どこかで頭打ちになり、ゲーム体験は損なわれるでしょう。
主に上記の3つがAIモニターが叩かれている理由です。
Twitterやメディアのコメント欄での反応は、僕が調べた限りだと日本国内でも海外でもおおむね否定的な意見が多いですね
引用元:http://jin115.com/archives/52388737.html
LoL歴11年、筆者とっかの個人的な意見
「デバイス差でゲームの優劣が付いたりランクに反映されたら嫌だ」という意見には完全に同意です。
とはいえ肝心なAIの性能は、あくまでも「ミニマップに映った敵を強調表示する」だけ。そもそもミニマップに映った時点で手遅れのシチュエーションも多いので、上級者プレイヤーの間ではちょっとした補助機能として使われる程度でしょう。
値段も数十万円するデバイスなので「ランクマッチの環境はほとんど変わらないだろうな~」と楽観的な目で見ています。
FPSや他のゲームのほうがやばそう
上記の通り、LoLに関しては楽観視している僕ですが、VALORANTやApex等のFPSではもっとヤバそうなのでこちらの動画(3:20~)をご覧ください。
僕は英語が上手じゃないので正確には分かりませんが、自動翻訳をすると「モニターが音に反応して、ゲームが有利になるアイコンなどを画面上に表示出来るかもしれません」みたいな感じのこと言ってませんか!?
それってつまり…
(スマホFPS、荒野行動のプレイ画面)
こんな感じのレイアウト表示がVALORANTやApexなどのFPSでも出来ちゃうってことでしょうか…?
もしそうなら、ゲーム業界全体が対応を迫られる最強チートAIモニター爆☆誕ということになるでしょう。
「MEG 321URX QD-OLED」の仕様
「AIの力を狩りて少しでも有利にLoLが遊びたい!」という人は多いと思うので、「MEG 321URX QD-OLED」の詳しい仕様を紹介して終わりたいと思います。
MSI(エムエスアイ)
MEG 321URX QD-OLED |
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32インチ | 3840×2160(4K) | 240Hz | 0.03ms |
- モニターサイズ:32インチ
- 解像度:3840×2160(4K)
- 最大リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:0.03ms
- 入力端子:DisplayPort、HDMI、Type-c
- パネル:QD-OLED(有機EL)
大画面・高解像度で応答速度も0.03msとめちゃくちゃ速い240Hzモニター。これだけでもゲーミングモニターとしては一級品と言えるでしょう。
ちなみにどのメーカーでも「有機EL」&「240Hz以上」の条件だとAIを搭載していなくても10万円以上はほぼ確実なので、予測の約18万円の価格設定はそこまでぶっ飛んでいるという訳でもなさそうです。
・AI SkySight
LoL等のMOBAゲームではAIがミニマップを常時監視し、敵がミニマップに現れたら強調表示マークが出る。
AIはトレーニング学習が可能で、様々なゲームや用途に応用出来る"無限の可能性"を秘めている。とMSIは言っています。
・Health Indicator SpectrumBar
プレイヤーキャラのHPバーが減ると画面下のRBGライトバーも連動して暗くなるので、自分の残り体力が分かりやすくなる。
まとめ
以上、AIチートモニター「MEG 321URX QD-OLED」についてでした。
まとめると、
・LoLで得られるアドバンテージは限定的
・FPSで猛威を奮いそう
・AI機能が無くても高性能なモニター
上記の通りです。
ただし、これはあくまでも2024年1月9日~1月12日に開催された電子機器の見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー 2024」時点までの評価なので、各ゲームタイトルの対策状況やAIの性能などに注目しつつ慎重になることをオススメしたいと思います!
もしかしたら、主要なゲームではこのモニターを使っている時点でプレイ不可となってしまう可能性や、はたまたAIの進化によってゲームバランスが崩壊するレベルのチートデバイスに化ける可能性もあります。
ちなみに有機ELだとどのメーカーもバカ高いですが、液晶ディスプレイなら240Hzモニターでも意外と安く買えるのでおすすめですよ↓